
前回、スーツに限らず洋服は素材が大事だって事をお伝えしました。
でももっと重要なこと、それはサイズです。
僕も昔はオーダースーツというと
背が高い、肩幅が広い、胸板が厚い、腿が太い、など既製品ではサイズ展開がない
いわゆるスポーツをやってる方、やってた方、もしくは
お金に余裕がある方が対象なんだと思ってました。
なので、ごく普通の体型をしている富裕層ではない自分には市販で売ってるスーツで十分じゃないか、と。
でもしばらくして、自分が尊敬する方のスーツ姿を見てからその考えが大きく変わりました。
体に馴染んでいるというか、なんか違うんですよ、自分が着ている普通のスーツと。
よーく観察するとその答えはすぐに分かりました。
簡単に言うと、その方が着ていたスーツは丸かったということです。
直線はなくほとんどが丸みをもった曲線を使って裁断されている。
オーダースーツの裁断はほとんどのパーツが曲線で構成されているため、
縫うときにはカーブがあることを留意しながら縫わなければいけない。
スーツを着る人間の身体には基本、直線的な部分は無いので、それは当然といえばそれまでですが、
縫製コストをかけられない既製服は縫いやすという理由から直線を多用するためどうしても仕上がりが平面的になってしまう。
ここがオーダーと既製品の大きな違いです。
どちらが良い悪いという話ではなく、自分は相手からどう見られたいか。
自分の体にピタッと合ったスーツはデキる男の象徴、当然相手に良い印象を与えます。
とはいえ、オーダースーツって10万、20万の世界でしょ?って思われてる方も多いみたいで、
皆さんはじめは躊躇するんですが、
最終的には、え?上質な生地を使った自分にピッタリなスーツがこの金額で作れるのであればもっと早く知っておけばよかった、
とびっくりされる方がほとんど。
特にスーツは将来にわたって使えるアイテムですので、1着良いのを持ってるとホントに重宝しますよ。